最近では、退職金制度として企業型確定拠出年金(以下企業型DC)を取り入れている企業も増えてきました。
退職後には手続きが必要なことはご存じでしょうか?
「よくわからないからそのままにしておこう!」
「口座に入っているからそのままでも大丈夫でしょ!」
このように考えている方が多いかもしれません。
実は、何もしないまま放置しておくと、せっかく積み立てた資産がどんどん減っていってしまう可能性があります。
手続きには期日がありますので、忘れないうちに終わらせておきましょう。
企業型確定拠出年金とは?
勤め先の企業が、毎月掛け金を積み立ててくれたものを、加入者自身が運用する年金制度。
似ている制度に、個人型確定拠出年金(iDeCo)がありますが、こちらは掛け金も運用も個人で行うため別物です。
iDeCoについては、ざっくりまとめた記事がありますので気になる方はご覧ください。
放置するとどうなるの?
退職後になにも手続きをしないと、
とても損します!
なぜかというと、
・6か月後に国民年金基金連合会へ自動的に移換されてしまう。
・移管後は、掛け金の搬出ができなくなる。
・運用もできなくなる。
・手数料が引かれるようになる。
せっかく積み立ててきた資産が、勝手に国の機関に移換されて、運用ができなることにより利息は一切付かなくなり、しかも、持っているだけで毎月手数料を引かれてしまう。
これほどもったいないことはありませんので必ず手続きをしてください。
なお、手続きには時間がかかる可能性がありますので、後回しにせず本当にすぐやってください!
私は2ケ月かかりました。。。
退職後の手続き
退職後の進路によって手続きの方法は変わってきます。
転職先に企業型DCがある場合
転職先が企業型DCを導入している場合は、それまでに積み立てた掛け金をそのまま移換することができます。
運用商品に関しては、会社によってラインナップが異なるかと思いますので再度選びなおしとなります。
転職先に企業型DCがない場合
転職先が企業型DCを導入していない、または、自営業を始める、公務員になる、専業主婦(夫)になる、すぐに仕事を始めないといった場合は、個人型確定拠出年金(以下iDeCo)への移管が可能です。
ご自身でお好きな証券会社を選び手続きを行ってください。
退職後、すぐ職に就かない方は注意が必要!
iDeCoは国民年金に加入していることが条件としてあるので、保険料の免除等を受ける予定の方は加入ができません。
ただ、資産を移換してこれまで積み立てた資産だけで運用(掛け金の搬出はできない)することは可能ですので、やはり早めに手続きは行ってください。(移換しないと運用すらできなくなるため)
まとめ
会社にもよりますが、退職する際に「移換手続きしたほうがいいよ!」ってだれも教えてくれません。
ですので、存在すら忘れてしまう方も多いようです。
1年以上搬出を続けていれば、それなりに大きな金額になっているはずですので、忘れずに移換手続きを行ってくださいね。
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